犬の歯みがきは必要?歯みがきのやり方は?

歯みがきを嫌がる犬も多く、歯みがきに苦労していませんか

犬も人と同じように、毎日の歯みがきは必要です。

たいていの犬が最初は嫌がりますが、歯みがきを開始する時期は生後2カ月くらいが良いでしょう。
これは乳歯が生えそろうのが生後2カ月くらいなので、習慣づけるのにいいということで、何歳からでも歯みがきは大切です。

1.歯みがきは必要

犬の唾液は酸性なので虫歯になりにくいと言われます。
しかし、犬も歯周病にはなり、その進行は人間の数倍の速さで進行します。

歯周病菌は内臓の病気の原因となることがあります。
これは歯垢中の細菌が原因となり、歯肉が腫れ(歯肉炎)歯を支えている歯周組織が破壊されてしまいます(歯周炎)。

歯周病が進行すると歯槽骨(歯を支える顎の骨)が溶け、最終的には歯が抜け・下顎が骨折することもあります。
炎症部位の粘膜では血管に細菌が入りこみ、心臓病や腎臓病の引き金になることがあります。

そもそも歯周病の原因となる歯垢とは何でしょうか?
歯垢は歯のエナメル質表面に唾液中の細菌が付着することからはじまり、最初に付着した菌が増殖し固まりを作ります。
この歯垢は唾液から新たな細菌を取り込み、増殖してエナメル質の表面に広く厚く覆うようになります。
歯みがきをしないでいると、歯の表面に歯みがきをしても取れない硬い歯石がついてしまいます。
歯石とは口の中で歯垢がたまり、歯垢が石灰化して固まるものが歯石です。
歯石ができると歯垢は増殖しやすくなるため、歯垢が歯に付着している歯は、歯石になる前にできるだけ除去することが大切です。

2.歯石の付着・除去

犬の歯垢予防は、普段からデンタルケアを習慣づけることが大切です。

一番効果的なデンタルケアは動物用のブラシやペーストを用いての歯みがきです。
また、毎日歯みがきは難しいのであれば、デンタルガムのように噛む動作を促すものや、飲み水に混ぜるケア製品も役立ちます。

あまりたくさんの歯石がついてしまった場合は、歯垢・歯石除去処置(スケーリング)が唯一の解決法なので獣医師に相談に相談してください。

3.歯みがきのやり方

・犬の口の周りを触れることから始めます。

・犬が口の周りを触れられることに慣れたら、指で歯に触ってみます。

・1日や2日で慣れるものではないので、気長に続けます。

・歯に触れたら、犬用ハブラシの匂いをかかぜたり、舐めさせたりして歯ブラシに慣れさせます。

・歯ブラシに慣れたら口の中に入れてみて、始めは動かさずに口に入れただけで褒めてあげましょう。

・犬が歯ブラシをかじっても、決して怒らないでください。

・前歯から少しずつ鳴らして、優しく歯ブラシを動かせ様子をみながら行ってください。

・前歯に慣れてきたら、ゆっくり奥歯・裏側も忘れないように磨きます。

*ゆっくり時間をかけて慣れていくことが大切です。
上手にできた時は、その時々で褒めること・おやつをあげることも効果的です。

4.まとめ

犬の歯周病は本当に多いです。
ひどい仔になると、口や鼻から血を流している犬もいます。
口臭があり、ご飯も食べられなくなってしまい、歯石を病院で取ればいいと思っている方もいると思います。
しかし犬の場合は、人間とは違い全身麻酔をして歯石を取り除きます。
これは犬にとっても大変な負担です。
放置すると大変なことになるので 日ごろから遊び感覚で歯みがきをできるようになるといいですね。
歯みがきができたら褒めてもらう・歯みがきができたらおやつをもらえるなんて遊びにしてしまえば、犬も楽しい時間になると思います。
頑張って大切な歯を守ってください。

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