犬のお水はミネラルウオーターと水道水はどちらがいいの?
私たち生き物にとって水はとても重要なものです。
大切なお水を愛犬に与えるのに水道水・ミネラルウォーターなど、どのお水が良いのでしょうか。
1.水道水とミネラルウォーターの種類
よく犬にミネラルウォーターを飲ませない・水道水の方が良いなどと聞くことがあります。
ペットショップなどには犬用のお水が売っていたりしますが、どのお水が愛犬に与えるのによいのでしょうか。
水道水
日本の水道水は、私たちが衛生的に安全に飲めるようにダム湖や河川などの水を有害物・病原微生物・にごり成分を取り除き、亜塩素酸(カルキ)で消毒しています。
*日本の水道水は0.1mg/L基準値以上の残留塩素を保持することを水道法で定められています。
WHO(世界保健機構)では塩素の基準値は5mg/Lとされており、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響を生じない濃度です。
日本の水道水は消毒されているため、水道水での食中毒の原因になる殺菌の混入・繁殖を抑えることが可能です。
また、基本的には水道水をボトル容器に携帯した場合、殺菌効果は約3日程度持続するものと考えられているので、散歩などの飲み水を持ち歩くのに安心できます。
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターも軟水であれば、犬に与えても大丈夫です。
しかし、一口でミネラルウォーターといってもさまざまなミネラルウォーターがあります。
愛犬に与えるときには注意しましょう。
ミネラルウォーターの区分
・ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水。
沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・科学的は処理されていない。
・ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・科学的は処理されていない。
・ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターと同じ原水に、人工的にミネラルを調整・ばっ気・ほかの水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合などの処理をされたもの。
・ボトルドウィーター
ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター以外のもので処理法の限定はなく国が定めた基準をクリアしているもの。
ミネラルウォーターの硬度区分
・軟水
60mg/L以下
・中硬水
60~120mg/L
・硬水
120~180mg/L
・超硬水
180mg/L以上
主な原水の種類
・浅井戸水
浅井戸からポンプ等により取水した地下水
・深井戸水
深井戸からポンプ等により取水した地下水
・湧水
不圧(自由面)地下水・被圧地下など区分によることなく自噴している地下水
・鉱泉水
自噴する地下水のうち水温が25℃未満の地下水かつ溶存鉱物質等により、特微付けられる地下水
・温泉水
自噴する地下水で水温が25℃以上の地下水
温泉法2条に規定される飲用適なもの
・伏流水
上下不透水層に挟まれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水
・鉱水
ポンプ等により取水した地下水のうち、溶存鉱物質等により特微付けられた地下水
2.浄水器とミネラルウォーターの硬水
犬にとって水道水とミネラルウォーターの軟水が良いのですが、私たち人間にとっては水道水はカルキ臭いという方がいます。
浄水器を使っている方も多いと思いますが、浄水器の注意点もあります。
浄水器
浄水器を通し、塩素を含まない水を与えたいと思う方もいると思います。
しかし、水を置いておく時間の長さによっては水道水の方がよいこともあります。
浄水器の水は出したらすぐに飲むのでしたら、塩素も取り除かれているので安心ですが、塩素がない分時間が経つごとに菌が繁殖していきます。
浄水器の水はこまめに取り換えましょう。
硬水
ミネラルウォーターにはカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分が含まれます。
人間にとっては影響がないミネラル成分の量でも、犬にとっては負担になる可能性のあるミネラル成分を多く含む硬水は控えた方が安心です。
また硬水を与えすぎた場合は、体内に結石ができてしまう可能性があるので注意しましょう。
3.まとめ
愛犬に与えるお水は水道水もしくは軟水のミネラルウォーターが安心です。
それでも心配な方はペット用のお水も売っていますので、そちらを飲ませるのが安心でしょう。
体に大切なお水は清潔なものをいつも用意しておき、時間が経ったら減っていなくとも新しいお水に替えてあげましょう。
犬猫の1日に必要な水分量も参考にしてください。