犬のイタズラの理由・解消法はどうすればいいの?

 

 

犬を飼い始めると「なぜイタズラばかりするのか?」と思うことはありませんか?

ゴミ箱を荒らしたり・家具を噛んだり・コードを噛んだりと、イタズラされると困るようなものをイタズラされて、困ってしまっている飼い主さんも多いと思います。

外出して帰ってくると、家が大変なことになっているケースもあります。

犬と楽しく過ごすためにも、「犬のイタズラ」の理由は?どうすれば解決できるのか?考えましょう。

 

 

 

1.犬のイタズラの理由

 

 

1-1.留守番などで暇

お留守番の時にイタズラをする場合は、飼い主さんに構ってもらえないストレスから「イタズラ」をしてしまうことがあります。

長時間のお留守番などは、退屈・寂しい・運動不足といったことが「イタズラ」の原因になることがあります。

また、飼い主さんが家に居ても忙しい時間帯などで、手が離せない時も同じ理由から「イタズラ」をしてしまうことがあります。

*分離不安のある犬は、不安な気持ちが「イタズラ」となることがあると言われます

 

1-2.歯が痒い

子犬は生後4カ月くらいから歯が生え替わります。

この生え替わりの時期は歯が痒くなるため、周りにあるものを噛んでしまいます。

「イタズラ」で噛んでいるのではないのですが、飼い主さんとしては家具・コード・スリッパなど、噛まれてしまい困ることになります。

また、運動不足の場合も体力を発散させるために、噛んで物を壊したり散らかしたりすることもあります。

 

1-3.美味しいニオイがする

犬は人間より優れた嗅覚があります。

人間が気づかないようなニオイでも、嗅ぎ分け反応をします。

美味しいニオイがゴミ箱からしても、犬にとってはゴミ箱ということは分からず、ニオイがするからゴミ箱をあさってしまいます。

ゴミ箱の中には誤飲してしまうこともありますので、飼い主さんの注意が必要です。

 

1-4.動くものに本能は刺激される

犬は動くものに反応する狩猟本能があります。

風で動くもの・ティッシュなどヒラヒラするものに、興味を持つことがあります。

また、ティッシュをゴミ箱に投げ入れる動作は、犬にとっては楽しい遊びに見えることもあります。

飼い主さんが愛犬から取り上げようとすると、犬にとっては楽しい遊びとして認識してしまうことがあります。

 

1-5.かまって欲しい

犬にとっては、飼い主さんは唯一の存在です。

飼い主さんの気を引きたい、「自分を見てもらいたい」「かまって欲しい」などの要求からも「イタズラ」をします。

大抵の飼い主さんは「イタズラ」をすると、「こらっ!」名前を呼んで愛犬の元に行きます。

犬にとっては「イタズラ」をすると、「イタズラ=飼い主が来てくれる」と認識し、「イタズラ」を繰り返す行動を取るようになります。

 

1-6.ただ暇なだけ

犬にとってはただ遊んでいるだけのことでも、人間にとっては「イタズラ」しているように見えます。

狩猟本能から獲物の代わりにおもちゃを振り回したり、植物の鉢をひっくり返したり、リモコンを噛んだり、コードを噛んだり、さまざまなことをします。

飼い主から見ると「イタズラ」と思えても、犬にとっては「ただ遊んでいるだけ」ということがよくあります。

 

 

 

2.犬が「イタズラ」をしたときの対応

 

 

2-1.現行犯の場合

飼い主さんは愛犬が「イタズラ」をしているのを発見した場合、騒いだり・ついお説教のように叱ってしまうことがあります。

犬にとっては、飼い主さんが騒ぐと「飼い主さんが喜んでいる」と勘違いしてしまいます。

また、犬はなぜ飼い主が怒っているのか理解できず、「イタズラをした」ことではなく、「イタズラを発見した」ことに怒っていると認識してしまいます。

愛犬が叱られてしょんぼりしている姿を見せることがありますが、「イタズラをしたから」叱られたというよりも、「飼い主に見つかると叱られる」と学習してしまいます

 

①低めの落ち着いた声で「ダメ」「いけない」などで、一言だけ声をかけて叱る。

*叱る言葉は同じ言葉に決めておく

②無言で「イタズラ」されたものを取り返し、片付け犬の目にふれないようにする。

③その場を去って、「イタズラ」をすると飼い主が構ってくれないということを学習させる。

*愛犬の「イタズラ」を現行犯で見つけた場合、過剰な反応は絶対にしてはいけません。

 愛犬は飼い主さんの反応を正確には理解できず、飼い主さんが喜んでいると誤解することがあります。

 

 

2-2.留守中などの場合

留守中や見ていないときの「イタズラ」に対しては、後から叱っても効果はありません。

「イタズラ」されたものを淡々と片付けましょう。

*犬は後から叱られても、犬は自分が何をしたか何に対して叱られているのか理解できません。

 

 

 

3.犬の「イタズラ」防止

 

 

3-1.「イタズラ」されるものを出しておかない

「イタズラ」をできない環境を整えるのも、飼い主さんの役割です。

ターゲットになりそうなものを箱に入れるなり、犬の届かない場所に片付けましょう。

コード類は、カバーを付けるなどの対策をしましょう

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3-2.運動や遊びを増やす

犬が「イタズラ」をする原因は、運動不足や暇な時間が多いからかもしれません。

犬にとって「イタズラ」=「遊び」になっているのならば、遊ぶ時間を増やす・お散歩の時間を長くしてみましょう。

また、お留守番をさせる前には楽しい遊びや運動をたくさんさせ、お留守番中は寝ている状態にすると「イタズラ」も少なくなるでしょう。

 

3-3.「イタズラ」をしなかったら褒める

いつも「イタズラ」してしまうものを無視できた・きちんとおもちゃで遊んでいるときはたくさん褒めてあげましょう。

犬にとって大好きな飼い主に褒められることは、とても嬉しいことです。

「イタズラ」してしまう物より、おもちゃの方が楽しいものだということを犬に教えてあげましょう。

 

3-4.家具など、物の配置を替える

愛犬がゴミ箱をあさらないように、ゴミ箱を変える・入ってはいけない場所に仕切りを作りましょう。

愛犬が「イタズラ」をできないように工夫することも大事です。

「イタズラ」させたくない家具などには、愛犬が噛まないようにスプレーなどをしておくとよいでしょう。

「イタズラ」を防ぐことが、愛犬の安全にもつながります。

 

3-5.クレートトレーニングをする

クレートは単に外出用品ではなく、愛犬にとって安心できる部屋のようなものです。

クレートやサークルの中で、快適に過ごせるようにトレーニングをするとよいでしょう。

飼い主さんが手を離せない・目が行き届かないときは、クレートやサークルに居てもらうことを教えると、飼い主さんの目を盗んで「イタズラ」をすることがなくなります。

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3-6.時間をつぶせるおもちゃ

長時間暇な思いをさせてしまっている愛犬には、長時間遊べるおもちゃを与えるのもよいでしょう。

例えば、おやつやごはんを入れておき、愛犬が転がしたり、逆さまにしたりしながら必死に考えながら食べるおもちゃなどもよいでしょう。

 

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4.まとめ

 

 

愛犬の「イタズラ」はいろいろ対処をしたが、なかなか収まらないと飼い主さんも精神的にも体力的にも疲れてしまいます。

愛犬も運動不足・ストレス・退屈・寂しいといった気持ちで「イタズラ」をしている場合は改善してあげないと、愛犬も健康を崩してしまうことにもなります。

いろいろ試したけど改善されない場合は、病院に相談する・ドックトレーナーのいるしつけ教室にお願いすることもよいと思います。

飼い主さんも愛犬も一緒に居て、楽しく過ごしたいものです。

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