ハーブを使って赤ちゃんにもペットにも安心な手作り虫よけを作ろう
暖かくなる季節から夏・秋へと、子供を公園に連れて行くことやペットとお散歩するのに虫が気のなる季節です。
虫よけスプレーを使うけど、子供やペットに安心なものを使いたいと思っている人もいると思います。
それならば、安心な虫よけスプレーを作ってしまいましょう。
目次
1.虫が嫌がるハーブとは
ハーブは自然界で生き抜くために害虫の嫌がる匂いを発して、害虫から食べられないように身を守っています。
ペパーミント
ペパーミンとはシソ科ハッカ属の多年草で、独特のメントール臭が特徴です。
ペパーミントをプランターなどで栽培しているだけでは、虫よけ効果はありません。
ペパーミントを乾燥させ、お茶のパックなどに入れて軽く揉みほぐすと、虫の嫌う強い匂いがします。
また虫よけスプレーで使う場合は、たくさんの葉を煮出してさまして使います。
ローズゼラニウム
ゼラニウムにはいろいろな種類がありますが、ローズゼラニウムはシトネラールという成分があり、この成分を虫は嫌がります。
プランターや鉢植えを窓や玄関に置くと、効果は優しめですが虫よけになります。
効果的なのはローズゼラニウムのエッセンシャルオイルを使って虫よけスプレーにします。
レモングラス
レモングラスはイネ科の多年草で、葉や茎にシトラールの香気成分を含み葉の切り口からはレモンの香りがします。この匂いを虫は嫌がります。
葉を乾燥させポプリにしてクローゼットに入れる、または小皿に適量の塩をのせレモングラスの精油を数滴たらしたものを、ゴキブリの通り道に置くと効果的です。
ラベンダー
ラベンダーに含まれるリナロールと酢酸リナリルという成分を、虫は嫌がります。
ラベンダーをドライフラワーにして2~3cmに切ってポプリを作り、クローゼットに入れると良い香りと虫よけになります。
タンジー
タンジーはキク科の多年草で、駆虫・防虫作用・殺菌効果があります。
日本名はヨモギギクで、昔は薬として用いられていましたが毒性が確認され、人の飲用には使えません。
タンジーを室外で栽培すると、ハエなどの侵入が激減します。
タンジーを乾燥させて布袋に入れてほぐすし、ペットの敷物の下・カーペットや畳の下に敷くとノミ・ダニの駆虫になります。
シロバナムシヨケギク
シロバナムシヨケギクはキク科の多年草で、ピレトリンという成分が駆虫作用があり、蚊取り線香の主原料です。
哺乳類には毒性がないので、安心して使える天然殺虫剤です。
シロバナムシヨケギクはそのままでは殺虫効果はほとんどなく、粉末を主成分にして蚊取り線香が作られます。
ローズマリー
ローズマリーはシソ科のハーブで、抗菌・抗ウイルス・血行促進などに効果があります。
ローズマリーのロスマリン酸を虫は嫌がります。
ローズマリーはプランターや鉢植えで、玄関や窓辺に置いても効果があります。
またローズマリーを1~2分煮だして、15分位そのまま置きその後キッチンペーパーなどでこしてスプレーボトルに入れると、簡単虫よけスプレーになります。
2.虫よけスプレーの作り方
簡単な虫よけスプレー
・用意するもの
・ハッカ油
・無水エタノール
・精製水
・スプレー
・作り方
1.無水エタノール10㎖にハッカ油を10~20滴たらします。
2.しっかり混ぜるためによく振ります
3.精製水を90㎖入れてさらにもう一度よく振ります
*肌の弱い方は、ハッカ油の量を調節してください。
*子供やペットには安心な虫よけスプレーになります。
強力な虫よけスプレー
・用意するもの
・ハッカ油
・グローブ油
・シトロネラ油
・無水エタノール
・精製水
・作り方
1.無水エタノール10㎖に、ハッカ油30滴くらい・グローブ油10滴・シトロネラ油10滴たらします。
2.しっかり混ぜるためによく振ります
3.精製水を90㎖入れてさらにもう一度よく振ります
*肌の弱い方は、肌に少量つけて問題がないか確認してください。
*グローブ油は茶色くなるので、洋服などには注意が必要です。
*複数の精油をいれるので、幼い子やペットには直接かけるのはやめましょう。
3.虫よけスプレーの精油
虫よけになる精油
・ハッカ油(ペパーミント)
・シトロネラ油
・レモンユーカリ
・ゼラニウム(ローズ)
・グローブ油
・レモングラス
自分の好みの匂いや使ってみて1番効くものを、楽しみながら作ってください。
注意点
・精油と水は分離しやすいため、スプレーをする前に振ってから使用してください。
・幼い子やペットに使用するときは、洋服やタオル・網戸などにスプレーをするようにしましょう。
・防腐剤や保存料が入っていないため、10~2週間を目安に使い切りましょう。
・肌が弱い人は必ずパッチテストをしましょう。
*猫のいる家では、エッシェンシャルオイルに含まれる成分で、フエノール類・ケイト類・モノテルピン炭化水素(ピネン・リモネン)の4種類は猫にとっては毒性があります。
これらの成分がオイルに入っているか確認して、入っているようでしたら扱わない方がよいです。
4.まとめ
初めての虫よけスプレーは、子供にもペッとにも安心な簡単に作れるハッカ油の虫よけスプレーをおすすめします。
ハーブの精油をいろいろ揃えると値段が高いと思われがちですが、家族みんなで使う・何度か作れると思えば意外に安値になると思います。
ハーブの精油を組み合わせて、いろいろな香りや効き目を楽しめるのもいいですよね。
これからの季節に日焼け止めも参考にしてください。