愛犬の耳掃除をして外耳炎の予防しましょう

犬の外耳炎はとても多い病気です。

外耳炎になってしまうと、再発をしやすい傾向にあるので自宅でケアをしてあげ、外耳炎にならないようにしてあげましょう。

1.犬の耳掃除は必要

犬の耳は人間の耳とは構造が異なっていて、耳から 鼓膜につながる外耳道がL字型をしており、奥が見えない構造になっています。

日本は湿度が高いうえ、シャンプーや雨の日の散歩などで耳の中に水が残っていると、犬の常在菌であるマラセチア(真菌)や黄色ブドウ球菌などの雑菌が、蒸れた外耳道の耳垢腺から油分を栄養源として増殖して外耳炎になります。

外耳炎は、悪化すると手術が必要なこともあるので、外耳炎を予防するために外耳道の清潔を保てる耳掃除が有効とされています。

犬の外耳炎を参考にしてください。

2.自浄作用

外耳は、外環境から耳の中に異物が侵入しないように、外耳の表皮にあたる部分のターンオーバー・毛・分泌腺の活動が大きな役割を果たします。

汗腺は耳垢腺と呼ばれ、耳垢も異物の侵入を防いでくれます。

耳垢は鼓膜に近いところから、ゆっくりと耳孔の方に向かい外に排泄されます。

これが自浄作用といい、耳の中の汚れを自然に出し鼓膜などを保護してくれます。

耳には自浄作用があるのですが、それでも耳トラブルが起きてしまう犬が多いのです。

耳の垂れている犬・耳毛の多い犬・耳道の狭い犬・耳垢の多い犬種などは特に注意が必要です。

3.自宅で犬の耳掃除

・自宅で用意するもの

・イヤークリーナーまたはイヤーローション

*消毒用アルコールやウエットティッシュは使用しないでください。

 作用が強過ぎるものは、皮膚バリア機能を損ねる、皮膚を守っている常在菌まで死滅させてしまう恐れがあります。

 必ず犬用の耳洗浄液を使用してください。

・コットン

・タオル

犬の耳の中はL字型になっていて、人間のように内は見えません。

耳の奥の汚れは綿棒などで除去できず、かえって傷をつけてしまう恐れがあります。

・犬の耳の掃除

耳掃除の前に、耳の中をチェックして耳垢の色・炎症があるかを確認しましょう。

イヤークリーナーまたはイヤーローションを数滴犬の耳に入れ、犬の耳の根元を指でつまんで何度か揉むだけです。

*またはコットンにイヤークリーナーやイヤーローションを浸して、犬の耳の外側から優しくマッサージをして馴染ませます。この時は汚れを拭き取るのではなく、浮かせる感覚で行い、強くこすらないように注意をしましょう。

③犬の耳から指を外すと、犬はブルブルと頭を振って余分な液体を耳から振り出します。

*自分から頭を振らない時は、犬の耳に息を吹きかけると頭を振ってくれます。

④犬は頭を振ることでイヤークリーナーを排出してくれますが、この時に水分が室内に飛び散るのでタオルを用意しておくとよいでしょう。

⑤しばらく時間を置いて汚れを浮かせたら、コットンで丁寧に優しく拭いてあげます。

*犬の耳の中の毛が伸びている場合は、通気性が悪くなっています。

 犬の耳の中の通気性をよくするために、体毛よりも細くコシのない産毛のような毛を選んで抜きますが、産毛のような毛以外を抜いてしまうと炎症を起こすこともあるので、事前にトリマーさんや獣医師に抜いてもらいましょう。

4.犬の耳垢の種類

犬の耳垢は、カサカサしているタイプ・ベタベタしているタイプなど個体差がありますが、色は茶色が正常です。

・膿のような黄色いドロッとした耳垢は、耳道内で細菌感染を起こしている可能性があります。

・茶色の耳垢ですが、耳垢の量が多く耳道内が赤いのは、マラセチア(真菌)が増殖していることがあります。

・黒く耳垢が出ているときは、耳ダニが寄生している可能性があります。

このような時は、獣医師に診てもらいましょう。

5.まとめ

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犬の耳掃除は、犬種耳の中の毛が多い犬耳道が狭い犬耳が垂れている耳が立っているなどで掃除の頻度が変わります。

しかし耳の中を確認することなどは簡単に出来るので、犬とのスキンシップと思い、細目に確認しましょう。

私の愛犬はヨークシャテリアで耳が立っているのですが、耳の中の毛が多い子で1度外耳炎になってしまってからは、トリミングで細目に毛を抜いてもらっていても、何度も外耳炎になってしまいました。

外耳炎にならないように、日ごろから耳のお掃除は大切です。

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