犬の正しい食事の選び方・与え方を間違っていないですか
愛犬がいつも健康で、幸せな生活をするのに食事は大切なことです。
病気を寄せ付けず、健康な身体を維持させてあげるのは、飼い主さんの責任でもあります。
愛犬の食事を、正しく与えられていますか?
目次
1.正しいフードの選び方
1-1.ドックフードは4種類に分けられます
①総合栄養食
メインの食事です。
必ず、総合栄養食の表記のあるものを選びましょう。
総合栄養食は、犬に必要な栄養をすべて摂ることができます。
総合栄養食に加えて水を与えれば、犬のえ栄養バランスを維持することができます。
②療法食
疾患を抱えている犬に与える食事です。
犬の病気に合わせて、栄養素を増やしたり・減らしたりして栄養バランスの調整をしています。
療法食を使うときは、必ず獣医師の指導を仰いでください。
③間食
メインの食事とは別に与える「おやつ」です。
総合栄養素とのカロリーバランスを考えて、与え過ぎないように注意をしましょう。
*間食を与え過ぎると、肥満に繋がります。
④その他
・一般食
・栄養補完食
・サプリメント
・捕食
・トッピング
*一般食という名前だと主食と勘違いしてしまいますが、総合栄養食のように「それだけ」で健康維持ができるものではありません。
購入時は注意が必要です。
1-2.ドックフードは水分有量別に分類できます
①ドライタイプ(水分合有量10%以下)
さまざまな原材料の入っている、栄養成分が凝縮したドックフードです。
少量で必要な栄養を摂れますが、含まれている水分はとても少ないものです。
水分が少ないため、ドライフードは細菌やカビが発生しずらいので、開封後も適切に保存すれば1か月程度持ちます。
*新鮮な水と一緒に与えます。
②ウエットタイプ(水分合有量80%以上)
ウエットフードは水分も摂取できるため、食欲のない犬や高齢犬で噛む力が衰えている犬に向いています。
水分が多いため、開封後は冷蔵庫に保管しても2~3日で使い切りましょう。
*ソフトドライタイプ(水分合有量10~35%)・セミモイストタイプ(水分合有量25~35%程度)の4つに分けることができます。
2.愛犬に与える食事の量
ドックフードのパッケージに1日に与える、量や回数などが記載されています。
この記載は、「現在の体重」ではなく「理想の体重」なので、記載の量を与えると肥満になることがあります。あくまでも、目安として考えてください。
2-1.安静時エネルギー必要量(RER)
70×(体重kg)の075乗
例 体重が5kgの場合
・5を3乗する
5×5×5=125
・125が表示された状態で電卓の√を2回押す → 3.3437・・・
・この値に70を掛ける
70×3.3437=234.059
体重5kgのRERは約234kcal/1日 となります。
2-2.1日の必要エネルギー量(DER)
DER=RER×(活動係数)
「活動係数」
①子犬
・4か月未満 → 3.0
・4~9か月 → 2.5
・10~12か月 → 2.0
②成犬
・去勢、避妊していない犬 →1.8
・去勢、避妊している犬 →1.6
・肥満、高齢犬 →1.4
③妊娠・授乳中の犬
・妊娠1~4週 → 2.0
・妊娠5~6週 → 2.5
・妊娠7~8週 → 3.0
・授乳中 → 4.0~8.0
2-3.1日に必要なフードの量
DER÷(与えているフードの100gのカロリー)×100=1日のフード量(g)
*与えているフードの100gのカロリーは、フードのパッケージで確認してください。
例 理想体重5Kgの去勢済の成犬
与えているフードの100gあたり380calのフードを与えている場合の1日の必要なフードの量は
DER=(RER)234×(活動係数)1.6=374.4cal
1日あたりのフード量 374÷380×100=98g となります。
3.おやつの量
おやつは基本的には不要なのですが、どうしてもあげたくなってしまうものです。
おやつを与えるならば、1日の必要カロリー量の20%以内に抑えましょう。
20%というと多いような気がしますが、実際はおやつのパッケージに記載してあるカロリーを見ると、犬の好きなものほどカロリーが高いので、それほど量はありません。
犬は脂肪を蓄えやすいため、20%以上は与えないように注意してください。
4.まとめ
愛犬に合ったフードを選び・必要カロリーを確認して、正しい食事をさせて健康を維持しましょう。
私も与え方を間違ってしまい、肥満のさせてしまいダイエットをさせた経験があります。
肥満からさまざまな病気に繋がってしまうことがありますので、今一度ごはんの量やおやつの量があっているのか確認してみてください。
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