足は血液を送る第2の心臓なの?
年齢を重ねる、運動不足になると足の筋肉が衰えます。
普段の生活をしているときは、あまり足の役割を気にすることはありません。
足は歩く・走る以外にも体の健康に重要な役割を持っています。
足はどのような役割をしているのでしょうか。
目次
1.足は第2の心臓
1-1.血流
私たちの身体に流れる血液は、「左心房→左心室→大動脈→全身の組織→大動脈→右心房→右心室→肺動脈→肺静脈→左心室」と流れています。
体循環は酸素の多い動脈血が全身の細胞に酸素を渡して流れ、酸素を渡すと二酸化酸素を回収し、動脈血から静脈血になります。
「静脈血」全身に酸素を供給したあとの酸素が少ない血液で、二酸化酸素を多く含む
「動脈血」肺に入って酸素を多く含んだ血液で静脈血に比べて赤みを帯びている
1-2.血管
足は心臓から最も遠いところにあるため、心臓の働きだけでは血液が十分には届きません。
人間の血管は毛細血管を含めつなげると、地球を2週半します。
それだけ長い血管に、小さな心臓1つから血を送り出しています。
血液は酸素のほかに数多くの栄養素を体全身に運んでいるので、血液の循環が活発になると、健康に好影響ということです。
1-3.ふくらはぎ
血流は心臓がポンプのやくわりをして体内に血を流します。
人間の進化の過程で、下半身に流れた血液を再び心臓に戻すために、ふくらはぎにもポンプ機能を持たせました。
上半身の血流は心臓が補い、下半身の血流をふくらはぎが補っています。
ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれ、下半身の血液を心臓に戻すために大いなるはたらきをします。
1-4.筋肉量
下半身には全身の筋肉の2/3が集まっています。
筋肉を動かすことで、心臓のようにポンプの役目を果たし、血液の循環がよくなります。
歩くということは下半身を動かすということで、歩くことによって筋肉の2/3を同時に動かすことです。
ふくらはぎが衰えると血流が悪化し、血栓をつくります。
血栓が動脈硬化を起こした血管に詰まり、脳梗塞・心筋梗塞の発生原因です。
1-5.足を鍛える
今は便利な機械があり、歩かなくても筋力を鍛えられますが、周りの景色を見ながら歩くのは気分転換にもなります。
歩けば歩くほど足の筋肉は強くなり、それに従って呼吸する回数が増え酸素吸収量も多くなり、心臓も丈夫になります。
2.下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
2-1.筋ポンプ作用
足にある血液を重力に逆らって上へ押し戻すのが、ふくらはぎの「筋ポンプ作用」と血管内の「静脈弁」の働きです。
ふくらはぎの筋肉が縮んだり膨らんだりして、ポンプの役割をします。
2-2.静脈弁
静脈の中には逆流防止のために、弁がいくつもついています。
弁は四肢の静脈でよく発達し、頭部の静脈では発達しません。
血液が下へ流れ落ちるのを防ぎます。
2-3.歌詞静脈瘤の発生
下肢静脈瘤は全体の人数の7割が女性に発症します。
40歳以上の人に多く、年齢とともに増加していきます。
下肢静脈瘤とは、何らかの原因で静脈弁が壊れ血流が逆流してしまい、足の静脈内に血液が溜まり、足の血管が膨れたり・ボコボコと浮き出して瘤のようになる症状のことです。
原因の主は、長時間の立ち仕事や座ったままのデスクワークなどがあります。
長時間同じ状態ではなく、足を動かして血流を促すことが大切です。
3.まとめ
歩くことは大切だとはわかっていても、なかなか実行できないですよね。
歩くことを始めようと思ったら、初心者は歩数単位より時間単位で始めた方が良いようです。
5分だけ歩こうとか思い、少しずつ時間を増やしていく方が始めやすいですね。
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