夏になると頭痛がするけどどうしてなの?
夏になると、頭痛がすると感じている人もいると思います。
頭痛持ちだからなどと思っている人もいるかもしれないですけど、夏には夏特有の頭痛があります。
1.頭痛の種類を確認しよう
ひとことで頭痛といっても、いろいろな種類の頭痛があります。
夏に起こりやすい頭痛は、片頭痛(偏頭痛とも表記する)・緊張型頭痛・群発頭痛・夏バテ(熱中症)です。
片頭痛(偏頭痛)
三叉神経に何らかの刺激が伝わり、神経伝達物質が放出されその刺激で脳内の太い血管が拡張して、痛みが発生します。
こめかみから目のあたりがズッキンズッキンと、心臓の拍動に合わせるように痛みます。
頭の片側だけとは限らず、両側が痛むこともあり、体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅します。
頭痛以外に吐き気・嘔吐・下痢などの随伴症状があり、光・音・匂い・気圧や湿度の変化に対し敏感になることが特徴です。
また女性ホルモンに関連があるため、女性に起こりやすい頭痛ともいわれます。
*三叉神経とは、顔の感覚を脳に伝える末梢神経のひとつです。
緊張型頭痛
首や肩回りの筋肉が緊張して血流が悪くなり、血管内に発生する痛み物質が神経を刺激して、頭全体が締め付けられるように痛みます。
無理な姿勢の維持や長時間のパソコンなどによって、目の疲れや倦怠感などとともに痛みが現れます。
頭部から首筋を中心に、頭全体がギューと締め付けられるように痛みます。
また頭痛がストレスや刺激となり、さらに筋肉が収縮させ頭痛がひどくなるという、悪循環を引き起こしやすくなります。
群発頭痛
原因は明らかではありませんが、目のすぐ後ろにある太い血管が拡張し、その周囲に炎症を起こして神経を刺激して頭痛が起きます。
耐え難い痛みが周期的に起こり、片側の目の奥がえぐられるような痛みが1~2カ月間集中して、ほぼ毎日ほぼ同じ時間帯に起こります。
夏バテ(熱中症など)
冷房を使い室内外の温度差で自律神経を乱し、頭痛を引き起こします。
これは自律神経が体温調節にエネルギーを費やし、機能が低下するからです。
ほかにも炎天下の下で汗をたくさんかいたり、高温多湿で汗をたくさんかくなどで体の水分が不足して、脱水状態になり頭痛を引き起こします。
脱水症状の頭痛は、水分が不足することによって血流が悪くなることで、十分な栄養と酸素が脳に供給されなくなり頭痛を引き起こします。
*子供の頭痛は、一般的には朝食を摂らないと血糖値が下がり片頭痛(偏頭痛)が起こります。
学校が嫌とか怠けていると勘違いしやすいので、きちんと1日3食を食べさせましょう。
2.頭痛の対処法
片頭痛(偏頭痛)
痛む部位に冷たいタオルや冷却シートなどで冷やすと、拡張した脳の血管が収縮して痛みを軽減します。
入浴やマッサージは、血管を拡張させるので痛みが増してしまいます。
頭痛が起きているときは、体を動かしたり・光や雑音でも痛みが増すので、できるだけ静かな暗い場所で横になりましょう。
コーヒー・紅茶・日本茶に含まれるカフェインは、血管を収縮する作用があるので痛みの早期には、カフェインを飲むと痛みが軽減されますが、過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意してください。
緊張型頭痛
マッサージ・蒸しタオル・ストレッチ・半身浴などで温めて、首や肩の筋肉のこりを取り血行を良くしましょう。
頭痛が始まったら、心身にストレスを加えている行動を中止し、その場所から離れるなどして早めに気分転換をしましょう。
群発頭痛
症状が出る時期はアルコールを飲まず、入浴後に痛みが起こる人は湯船につからずシャワーを浴びましょう。
発作時の痛みには、100%濃度の酸素の吸入が有効なので病院に行きましょう。
夏バテ(熱中症など)
夏バテは脱水症状が原因の1つになるため、こまめな水分補給・塩分補給が必要です。
軽い運動・自律神経を整えるマッサージ・冷房の風を直接体に当てないなどで体調を戻しましょう。
3.まとめ
夏に多い頭痛ですが、原因は自律神経・筋肉のこり・夏バテ(熱中症など)・室内外の温度差などいろいろあります。
自分の頭痛がどの頭痛なのか、片頭痛(偏頭痛)は冷やす・緊張型頭痛は温めると逆の対処をしますので、注意が必要です。
また頭痛が出ないようにしっかり睡眠を取り、運動の習慣をつけ、バランスの良い食事を摂るように心掛けてください。
熱中症予防を参考にしてください。