猫と一緒にくらしていると嘔吐はよくします。しかし、下痢をされると心配になります。
下痢とは一般的には、便の水分量がいつもより多い状態になることです。
消化不良なのか、病気なのか、どのくらいの下痢なら病院に行くべきなのか悩みますよね。
1.下痢の種類
1-1.水分がそれほど多くはない下痢(軟便)
正常な便はコロコロしていますが、触ると簡単につぶれたり、持ち上げると便のあとが残るような便を「軟便」といいます。
1-2.水分が多い下痢(水様便)
一般的に便に含まれる水分量は70%といわれます。
水分量が80%以上になった状態が「下痢」といいます。
水分量が90%になると、水のような「水様便」といわれます。
1-3.血や粘膜が混じる下痢(血便・血様便)
・赤い血が混じっているのは、肛門に近い大腸から出血が疑われます。
・真っ黒な便(黒色便)の場合は、胃・小腸で出血したもので黒く変色するため、黒色便といいます。
・ゼリー状の粘液が混じる「粘液便」は、大腸へのダメージがあるときにみられます。
2.下痢の原因
2-1.寄生虫
一般的に寄生虫は老猫より若い猫に数が多く、寄生虫が胃や腸を刺激することで、小腸や大腸の下痢を引き起こします。
コクシジウム・猫鉤虫などの寄生虫が下痢を引き起こす原因です。
2-2.感染症
- 細菌性
サルモネラ菌・カンピロバクター菌に汚染されたものを口にし、感染症にかかると腸炎になり下痢をします。
成猫の多くは症状がでませんが、免疫力の低い子猫や老猫、または成猫の体調により下痢や嘔吐を発症します。
人で例えると食中毒のようなもので、梅雨どきや夏場などの食べ物に注意しましょう。
- ウイルス性
猫白血病ウイルス・猫免疫不全ウイルス・猫腸コロナウイルス・猫パルボウイルスなど、ウイルス感染すると急性的な下痢や軟便が続きます。
これらの病気を持っている猫と接触することで感染するので、愛猫は外に出さない方がよいでしょう。
2-3.食事
食べもので下痢を引き起こす原因は
- キャットフード
今まで食べていたキャットフードならば、キャットフードの袋の口を開けてから時間が経過している可能性があります。
保存方法も 小分けして冷蔵庫などに保管しておくのがよいでしょう。
*キャットフードを替えるだけでも、下痢をすることがあるので今までのキャットフードに新しいキャットフードを少しずつ混ぜ、慣れていくようにしましょう。
- 消化不良
- 誤飲・誤嚥
■猫が食べてはいけない食べもの
・たまねぎ(ネギ類)
・らっきょ
・ニラ
・にんにく
・アルコール
・チョコレート
・キシリトール
・レーズン
・アボカド
・花・観葉植物
2-4.環境の変化
猫はストレスに弱い動物です。
ちょっとした環境の変化でストレスになり下痢をすることがあります。
3.まとめ
猫は毛玉を吐き出すなどで嘔吐はよくしますが、下痢の時はどうしたらいいのか悩みます。
猫が下痢をしたときは、私たち飼い主がしっかり下痢の状態をチェックしましょう。
便がいつもより柔らかい軟便のときは、小まめにチェックし様子をみて獣医師に診てもらうか判断してください。
水分が多いようなら早めに獣医師の診察を受けてください。
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