犬のワクチンはどんな種類があるの?接種しなくてはいけないの?

犬の場合は狂犬病ワクチンは国から定められているので、犬の登録が済んでいると通知がきます。

病院に行くと狂犬病のほかにワクチン接種がありますが、このワクチンってなに?

猫もワクチン接種ってあるけど、猫は通知が来ないけどどうしたらいいの?などと思う人もいると思います。

国から定められているのは狂犬病予防接種なので犬の場合は通知がきますが、猫の狂犬病予防接種は義務になっていないので通知はきません。
狂犬病予防接種以外のワクチンってなんでしょうか?

犬にもワクチン接種って必要なのでしょうか?

1.ワクチンのプログラム



新しい犬を迎えると保健所に登録(蓄犬登録)を所有して30日以内に行う義務があります。
「狂犬病予防法第4条」に規定があり、日本において犬を飼う人すべてに義務があります。
保護犬・譲渡犬においても30日以内に登録をしなくてはなりません。

1-1.ワクチン接種の流れ

・生後8週以降 → 5種混合ワクチン接種

・生後11週以降 → 5種または8種混合ワクチンチン接種

・生後110日前後 → 狂犬病予防接種(生後91日以降の犬には予防接種の義務がある)

以後、1年に1回狂犬病予防ワクチンと混合ワクチンを別々に接種します

*狂犬病予防ワクチンと混合ワクチンが重なる時期ならば、体の負担をさけるために約2週間の間をあけて別々に接種しましょう。

1-2.ワクチン・予防薬の種類

1.コアワクチン

①犬ジステンバー
ワクチンを未接種の子犬などは急激な症状がみられ、発症すると死亡率が高いです。
保菌犬のよだれ・鼻水・排泄物などの飛沫から感染します。

②犬アデノウイルス2型感染症
乾いた咳をするのが特徴で、ワクチンを接種することにより伝染性肝炎とアデノウイルス2型の両方を予防できます。

③犬伝染性肝炎
肝臓で感染を起こし肝炎は症状が気づきにくく、ワクチンを未接種の子犬は急に具合が悪くなり、死に至ることがあります。

④犬パルコボウイルス感染症
子犬やシニア犬が感染すると死亡する恐れがあります。
嘔吐・激しい下痢・ケチャップのような血便を起こすことがあります。

⑤狂犬病(狂犬病もコアワクチンに入ります)
狂犬病を発症すると致死率100%の感染症です。
人を含めたすべての哺乳類に感染する人畜共通感染症、法律で狂犬病予防接種が義務付けられています。

2.ノンコアワクチン

ノンコアワクチンはコアワクチンより地域に流行した感染症や、飼育環境によって愛犬を病気からまもるためにしておくと安心なワクチンです。

⑥犬パラインフルエンザウイルス感染症
ほかのウイルスとの感染を併発するとアデノウイルス2型感染症の原因になることがあります。

⑦犬コロナウイルス感染症
保菌しているほかの犬の糞から感染します。症状は軽いことが多いですが、子犬の場合は症状が強く、ほかの感染症と併発す ると脱水をおこし命の危険を伴うことがあります。

⑧犬レプトスピラ感染症(2種)
野生動物・家畜などにダニ・ノミの寄生虫の尿から感染し、症状は軽いものから腎炎・肝炎と重症になることがあります。

人間にも感染することがあるので注意が必要です。その地域の発生状況については獣医師に確認してください。

*コアワクチン+生活環境に応じてノンコアワクチンを摂取しましょう。

3.予防薬 

①フィラリア予防薬

通常6~11月までの6カ月間、月に1回接種します。
 投薬していても、年に1度血液検査でフィラリア抗原検査をしてください

②ノミ・マダニ駆虫予防薬

年に1回の注射タイプ・月に1回のチュアブルタイプまたは液下タイプ・3カ月に1回のチュアブルタイプとさまざまな予防薬があります。
愛犬に合った予防薬を選んで安心して散歩など楽しんでください。

2.ワクチン接種のタイミング

通常は年に1度、同じ時期にワクチン接種をおこないます。

しかし飼い主さんの中でも、年に1度の接種は多すぎる・副作用が怖い・接種しても免疫力ついていないかもなど、思う飼い主さんもいると思います。

では どうすればいいのでしょうか?

実は犬のワクチンに対しての免疫のつき方は、各犬によって異なります。

犬によってワクチンの効果が1年も続かないこともあるし、3年以上免疫がもつ犬もいます。

年に1度の接種が心配な飼い主さんは、病院にて「ワクチンの抗体検査」をおこなうと抗体の量を知ることができます。

抗体検査で現在、愛犬が持っている抗体量を確認し、それに応じて必要なワクチンだけを必要な頻度で接種できます。

「ワクチン抗体検査」は日本ではコアワクチンの検査のみが認可を受けています。

*抗体検査は定期的に行う必要があります。

3.ワクチンは必要なの?

・人間でも赤ちゃんの頃からさまざまなワクチン接種をおこないますが、犬も同じことです。

病気にかからないようにするため、かかっても重症化しないようにするためには、ワクチンの接種は有効です。

ワクチンを接種することにより、免疫をつけることができ病気を予防できます。

・ワクチンの副作用はゼロではありません。
しかし、ワクチン接種での副作用発生率は0.6%といわれますが、ワクチン接種をせず病気になると死亡率は50%です。

4.まとめ

犬は猫とは違い「狂犬病予防接種」は国で定められています。

また予防ワクチンは愛犬の病気へのリスクを軽減してくれるものです。

現在接種していない犬は 病院で獣医師と相談して愛犬を守るように考えてください。

それ以外に予防薬などと、いろいろなことをするのは大変ですが、愛犬と飼い主さんを守るものなので、頑張って忘れずに飲み・液下をしましょう。

夏はノミ・蚊・ダニと出かけるところどころにいるものです。

きちんと飲み・液下して楽しく愛犬と過してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

モバイルバージョンを終了