犬の風邪に、ケンネルコフと聞きなれない病気があります。
犬のケンネルコフとは、どのような病気なのでしょうか。
1.犬のケンネルコフとは
犬のケンネルコフとは、人間の風邪に似たような症状がでる病気です。
強い伝染力の呼吸器感染症で、伝染性気管気管支炎といわれます。
犬のケンネルコフは、ウイルスや細菌感染によって引き起こされ飛沫感染をするので、多数の犬が生活をしている・ペットショップなどの犬が集まる場所で多く発生していると報告されています。
ケンネルコフに感染している犬に接触すると容易に感染してしまい、約1週間の潜伏期間を経て症状が現れます。
発症初期は1日に数回咳をする程度ですが、悪化すると回数が増えてウイルス感染から細菌が二次感染してしまい、症状が重くなり重症化します。
2.犬のケンネルコフの症状
単独感染の場合は咳・嘔吐・微熱など風邪に似た症状が現れ、数日で症状が治まることが多いようです。
しかし、二次感染(混合感染)を起こすと、食欲不振・高熱・膿のような鼻汁・目やになどが出て、時にはぐったりとして元気がなくなることがあります。
重症化すると肺炎や呼吸困難を起こし、死亡することもあります。
また、気管虚脱などの呼吸器疾患を持っている犬は、急激に症状が悪化することもあります。
・犬のケンネルコフが重症化している恐れのある症状
・咳が頻繁に出る
・咳が止まりにくい
・呼吸が荒い
・食欲がない
・ぐったりしている
・目やにや膿が混ざったような鼻汁がでる
・高熱が出る
ケンネルコフには似たような症状の病気があります。
犬ジステンバー・フィラリア症・憎帽弁閉鎖不全症などの心臓病・気管虚脱などの呼吸器疾患があるので、獣医師に診ていただくことが大切です。
3.まとめ
ケンネルコフは、抵抗力の弱い子犬やシニア犬がかかりやすいと言われますが、成犬でも環境の変化・気温変化・ストレスでも感染のきっかけになることがあります。
ただの風邪だと思い放置していて重症化にならぬように、一度病院で診てもらうと安心できますね。