よく季節が変わる頃、愛犬が下痢をしたりする経験があるひとが多いと思います。
また、お腹が緩いと思われている愛犬もいると思います。
そんな時病院に行くか行かないか悩むことは、こちらをご覧ください。
ここでは、犬の胃腸炎を確認をしていきましょう。
目次
1.犬の急性胃腸炎
1-1.犬の急性胃腸炎・慢性胃腸炎とは
犬の胃腸炎は、下痢や嘔吐などの症状がみられる病気です。
病気の総称として「胃腸炎」という病名ですが、厳密には「胃炎」と「腸炎」に分けられます。
多くは嘔吐の場合「胃炎」、下痢の場合「腸炎」の可能性が高いのです。
また「急性胃腸炎」と「慢性胃腸炎」と分けられ、一般的には症状が1週間以内で治るものを「急性胃腸炎」、1週間以上続くものは「慢性胃腸炎」と分類されます。
1-2.犬の急性胃腸炎の原因
犬は何でも口にしたがる傾向があるので、細菌などが増殖したものを誤って口にしないように気を付けてあげましょう。
- 細菌
カンピロバクター・クロストリジム・サルモネラなど
- ウイルス
軽度:コロナウイルス
重度:パルボウイルス・ジステンバーウイルスなど
- 寄生虫
回虫・コクシジウム・ジアルジア・トリコモナスなど
- 食事性
過敏症・食事の急激な変化・腐った食物
- 薬物
非ステロイド性抗炎症剤など
- 中毒
植物など
また、ストレスや体に負担がかかったり、環境条件・人間用の高脂肪食品を食べたなどでも急性胃腸炎にかかりやすくなります。
急性胃腸炎は、主に胃・腸に生じる消化管の炎症や感染で通常は短期的な症状です。
2.犬の慢性胃腸炎
2-1.犬の慢性胃腸炎とは
犬の慢性胃腸炎の原因はさまざまで、加齢・体質性アレルギー・ストレス・遺伝などがあります。
また、急性胃腸炎を治療せず放置して、慢性化してしまい尿毒症・胃潰瘍・胃の腫瘍が悪化するなどで慢性胃腸炎になる場合もあります。
子犬や高齢犬の場合など、季節の変わり目やストレスによって胃腸炎を引き起こすことも多いようです。
熱い季節には置いてあったごはんが腐敗することで、胃腸炎の原因となることもあります。
2-2.犬の胃腸炎は移るものもある
犬の胃腸炎が犬特有のウイルス性感染症・細菌性感染症の場合は、犬同士の感染は十分にあります。多頭飼いでは注意が必要です。
また犬の腸炎の原因が人獣共通感染症の場合は、人に移る可能性もあります。
- ウイルス感染症
・ジステンバー
・パルボウイルス
・コロナウイルス
などは定期的ワクチン接種によって感染を防げます。
- 細菌感染症
・サルモネラ菌
・ブドウ球菌
・カンピロバクター
トイレは共同・舐めあったりは、感染の恐れがあるので注意してください。
3.胃腸炎の症状
3-1.急性胃腸炎
・嘔吐(嘔吐に血が混じることもある)
・下痢(粘膜や血便は混じることもある)
・食欲不振
・元気消失
・おなかがキュルキュル鳴る
・腹痛
・脱水症状など
3-2.慢性胃腸炎
・元気消失
・食欲不振
・嘔吐(嘔吐に血が混じることもある)
・腹痛
・頻繁に水を飲む
・ゲップが続く
・下痢(粘膜や血便は混じることもある)
・脱水症状など
4.まとめ
急性胃腸炎は身近な病気です。どの年齢でも、どの犬種でもなります。
胃腸炎の予防として出来ることは
・誤飲させない
・消化に良いものを与える
・ごはん・おやつは適量を与える
・なるべくストレスを与えない
などを注意し、異変を感じたらすぐに病院で受診しましょう。
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