猫の目にはいろいろな色があり、とても個性的です。
ほとんどの仔猫は「キトンブルー」と言われる色で、仔猫特有の灰色かかった青い目をしています。
生後2カ月を過ぎるころから、目の色が徐々に変化してその猫本来の目の色が決定されます。
1.目の色は何種類あるの?
猫の目の色はメラニン色素の関係があります。
メラニン色素が動き始めるのが生後1カ月までのため、「キトンブルー」だった目がメラニン色素はその量によって猫の目の色を変え、その猫の本来の目の色になります。
本来の色は遺伝により決定されます。
目の色は大きく分けて「グリーン」「ヘーゼル」「アンバー」「カッパー」「ブルー」「レッド」「オッドアイ」の7種類に分かれます。
1-1.グリーン
メラニン色素が薄いと目の色がグリーンになると言われます。
寒い地域は日光を取り入れにくいことから瞳の色素が薄くなったとも言われます。
1-2.ヘーゼル
グリーンとブラウンを掛け合わせると目の色はヘーゼルとなります。
グリーンより少しメラニン色素が多いです。
1-3.アンバー
単色の強い黄色に見える
メラニン色素も多くカッパーの次に多いと言われます。
1-4.カッパー
メラニン色素が一番多く、日本猫にはこのカッパー色が多いようです。
色は茶色に見えたり、赤っぽく見えたりするのが特徴です。
1-5.ブルー
ブルーの目の色は希少で白猫に多くみられます。
1-6.レッド
ブルーよりもさらに希少で珍しく、うさぎの目の色のように赤い色をしています。
これは「アルビノ」と呼ばれ、メラニン色素を作れないので赤めになります。
白猫との区別は目に色素がないため、目の奥の血管が透けて見えるので赤く見えます。
1-7.オッドアイ
左右で色の違うめの色をしています。
正式には「虹彩異色症」と呼ばれ、白猫に多いとされます。
左右でメラニン色素の量が違うことでオッドアイとなります。
これは猫だけではなく他の動物(人間でも)あります。
しかしなかなか人間では見ないです。それくらい希少な実は病気の一種です。
*オッドアイの中には「ダイクロイックアイ」という目の色は1つの眼球に複数の色が存在するという非常に珍しい目の色です。
「ダイヤロイックアイ」は生まれつきなので後天的に表れることはありません。
2.猫の目の仕組み
夜行性動物である猫は、暗闇でもものを見ることができます。
猫は人に比べて7分の1の光の量で十分見えます。
猫は身体のサイズにしては大きな目を持っています。
目が大きいとそれだけ瞳孔も大きくなり、瞳孔は大きさを変えて光の量を調節するのが役割になります。
視力自体は人の10分の1程度しかありませんが、動くものには敏感に反応するようになっています。
対象物が止まると、一瞬見えなくなることもあるようです。
さらに猫は色もほとんど識別できません。
赤色は緑色・オレンジ色は黄色に見えます。
光の量を感じる桿体(かんたい)細胞が発達している分、色を判断するための錐体(すいたい)細胞が少ないためです。
3.猫の目の病気
3-1.結膜炎
結膜炎とは、上下まぶたの内側にある粘膜で、まぶたと眼球をつなぐ役割している結膜に起こる炎症のことです。
猫ではウイルス感染や細菌感染によるものがよくみられます。
若い年齢の
猫に起こりやすく、生まれて間もない仔猫に多くみられます。
3-2.緑内障
緑内障は視神経や網膜に変化が起こり、視力を失ってしまう恐れがあります。
眼球内にある眼戻水という液体の流出量が低下し、眼圧が上昇することで起こります。
遺伝的な素因での緑内障は少ないです。
3-3.白内障
白内障とは、目の中の水晶体の一部または全体が白く混濁した状態をいいます。
猫の白内障は人や犬に比べるとまれであり、目の病気から続発して起こる・目に重度の外傷があって発症したりします。
4.まとめ
猫の目の色はメラニン色素の関係だったのですね。
私も生後すぐの仔猫を保護して、目が開いたときに不思議な色(キトンブルー)
の仔猫たちと印象があったのですが、生後2カ月に近づく間に目の色が変わっていたのに気が付かないくらい自然に変わってきます。
なかなか家で生まれないと知らなかった「キトンブルー」ですが、その後の目の色でメラニン色素が薄い・濃いということがわかりました。
また動かないものに対しては、視力があまり良くないと言うことなので、ものを動かしたり・止めたりして反応をみるのもいいかもしれません。
猫の目の仕組みを知って、楽しく猫と楽しみたいですね。
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