目の病気にもっとも多い白内障ですが、犬の白内障は治るのでしょうか?
もっとも病院で処方される目薬のライトクリーンは、どのようなものなのでしょうか?
実際に使ってみて、今回は目薬のライトクリーンを紹介させていただきます。
1.犬用ライトクリーンとは
・白内障進行遅延薬(医療用医薬品)
・人用をそのまま犬用に転用
・防腐剤を使用していない
①ライトクリーンは、犬の老年性初発白内障の進行を遅らさせるための進行遅延薬(医療用医薬品)です。
犬専用薬とされていますが、もともとカタリンとピレノキシンを主成分とした人用の白内障進行防止を、ほぼそのまま犬用に転用しています。
副作用はほとんどないとされています。
②人の白内障では保険適用で手軽に手術ができるようになり、あまり使われていません。
動物もだいぶ白内障の手術をするようになってきましたが、現在でも動物医療においては白内障でもっとも使われる薬剤かと思われます。
老年性初発白内障の進行を防止する点眼薬で、水晶体の水溶性たんぱくの変性等を抑え、水晶体の透明性を維持させることにより白内障の進行を抑制します。
③ライトクリーンは開封したら補助剤を主液に溶解させて、1日3回ほど点眼します。
開封後は防腐剤が入っていないため、冷暗所による補完が必要になり3週間ほどで使い切るようにします。
まとめ
ライトクリーンは白内障の早期発見時には各犬によってですが、多かれ少なかれ効果があると思います。
私の犬(ヨークシャテリア)は10歳の時に眼球の上の部分に、三角の小さな白内障がでました。
すぐにライトクリーンを処方され、以後亡くなるまでの7年7カ月ですが、進行が徐々になったので見えづらくはなっていたでしょうが、最期まで自分の目で見ていました。
ライトクリーンの成分、人間用のカタリンでは処方箋保険適用で15ml/200円程度なのに対し、犬用のライトクリーンは約1500円程度です。
恒久的に使用すること、1度開封すると防腐剤などが入ってないので3週間しか保存できないことを考えると安い薬ではありません。
また、あくまでも白内障の進行を遅らせるというものであり、現在よりも症状を改善する根本的な治癒が期待できるという薬ではありません。
抑制の効果が実際に認められるのであれば、1日3回点眼を怠らぬよう永年使用しなくてはなりません。
白内障の早期発見された場合に、副作用はなく飼い主がきちんと1日3回の点眼をして、大切な家族が少しでも長く自分の目で見ていられるのならライトクリーンを使ってみる価値があると思います。
まず獣医師に初期の状態で発見していただいたら、獣医師と相談をして使用するかしないかを決めてください。
使用すると決めたなら、病院で処方していただくなり、現在では通販でも買えるので恒久的に使用してください。