犬にキャベツを与えても大丈夫?病気のリスクに注意しましょう

キャベツは一年中スーパーで売られていて、栄養も豊富です。

ドライキャベツなども売られていて、愛犬への野菜を与えるのにとても便利です。

しかし、キャベツを愛犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

犬がキャベツを食べても大丈夫な1日の目安を、しっかり把握しましょう。

1.キャベツの栄養分

キャベツは、大根やブロッコリーと同じアブラナ科も野菜です。

キャベツは低カロリー・栄養価の高い野菜で、基本的には「生」でも「加熱」しても食べられます。

キャベツの栄養価

・ビタミンC

 抗酸化作用のある栄養素で、疲労回復や発がん物質の活性を抑えます。

・ビタミンU(別名:キャベジン)

 胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にし、保護に役立ちます。

 胃腸の粘膜強化と消化吸収を、サポートします。

 胃酸の分泌を抑制して、胃腸粘膜の修復に作用することから、胃潰瘍や十二指潰瘍の予防や治療に効果的な栄養素です。

・ビタミンK

 血液の止血や丈夫な骨の形成に欠かせない栄養素です。

 犬では欠乏症はまれですが、大腸内の細菌バランスが悪いときは、ビタミンKを食事で補います。

・カルシウム

 骨・心臓・筋肉・神経の健康に欠かせない栄養素です。

・鉄分

 血中酸素の運搬に欠かせない栄養素です。

・食物繊維

 野菜としては食物繊維は少なめですが、適量のキャベツを取ることで、便秘解消につながります。

・カリウム

 過剰な塩分を排出して、ナトリウムとのバランスを保ちます。

 血圧を安定させる効果があります。

 しかし、腎臓が弱い場合は摂取量に注意が必要です。

 キャベツには、100g中200mgのカリウムが含まれています。

・フィトケミカル

 イソチオシアネート・ゼアキサンチン・フラボノイドなど、がん予防や抗酸化力・免疫力強化に有効とされるフィトケミカルが含まれている・がん抑制物質であるインドール、発がん物質の活性化を抑えるペルオキシダーゼが多く含まれています。

*キャベツの葉は、ビタミンU(キャベジン)やビタミンC・カロテンが豊富に含まれています。

2.犬にキャベツを与える量

キャベツは食事のかさましができるので、ダイエット中の犬などにとても有効です。

キャベツは、水溶性ビタミン(ビタミンC・ビタミンU)を効果的に摂取できますが、食べ過ぎには注意しましょう。

キャベツには「ゴイトロゲン」が入っており、甲状腺ホルモンの分泌を阻害してしまいます。

とはいえ、毎日食べても適量では問題はありません。

ゴイトロゲンの1日の最大摂取量

・5Kgの犬の場合は2mg

・10Kgの犬の場合は4mg

キャベツにすると

・超小型犬(4kg未満)は、葉3/4枚

・小型犬(10kg未満)は葉1枚

・中型犬(25kg未満)は葉2枚

・大型犬(25kg以上)は葉3枚

おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内が目安となります。

*目安は、体型・運動量によって異なります。

3.犬に与えるキャベツの量を過剰に取ると

栄養素の高いキャベツですが、与え過ぎると健康被害が起こります。

・シュウ酸

キャベツにはシュウ酸が豊富に含まれており、キャベツを与え過ぎるとシュウ酸は体内でカルシウムと結びつき、シュウ酸カルシウムになります。

それが結晶化してしまうと、腎臓・尿管・膀胱・尿道の中で結石となります。

尿管や尿道で詰まってしまうと、尿が排出できないので腎臓機能の停止・腎不全を起こしてしまいます。

シュウ酸カルシウムは犬の膀胱炎を参考にしてください。

・ゴイトロゲン

キャベツ・大根・ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜には、ゴイトロゲンという成分が含まれています。

ゴイトロゲンは、体内で甲状腺ホルモンをつくるのに必要なヨウ素の吸収を阻害してしまいます。

甲状腺ホルモンは代謝の調節をつかさどる働きがあり、ゴイトロゲンを過剰摂取すると甲状腺機能低下症になることがあります。

*シュウ酸カルシウム(腎臓の病気)・甲状腺機能低下症の犬には与えず、獣医師に確認してください。

4.犬に与えるキャベツの部位

キャベツには、与えてはいけない部位は基本的にはありません。

・生のキャベツ

 生のキャベツは栄養価が高いのですが、消化されずらいため細かく切ってあげましょう。

・茹でたキャベツ

 キャベツは水溶性ビタミンを多く含んでいるので、加熱してしまうとビタミンのほとんどが失われます。短時間で加熱をしましょう。

・キャベツの葉

 キャベツの葉は、内葉より外葉にシュウ酸が多く含まれます。

 できるだけ内葉を与えましょう。

・キャベツの芯

 キャベツの芯には硫酸イオンが含まれていますが、多少では問題ありません。

 芯の部分は歯ごたえはありますが、勢いよく飲み込むと食道に詰まらせてしまうので、小さく切って与えましょう。

 加熱した場合でも、大き過ぎないものを与えましょう。

*病気の犬や老犬の場合は、キャベツの芯は中毒症状を起こすことがあるので、少量をあたえるか・与えないようにしましょう。

5.まとめ

キャベツは食べやすく、愛犬の野菜にはとても良い野菜です。

生でも加熱しても与えられるので、フードのかさましやキャベジン効果もあるので、メリットの多い野菜でもあります。

私の愛犬もとても太ってしまい、ダイエットとしてキャベツを使いました。

愛犬の年齢も高かったので、私はキャベツを茹でて汁ごとフードにかける・おやつとして与えていました。

キャベツは適量であれば、毎日与えてダイエットにも胃腸の健康面でもよい野菜なので上手に使ってみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

モバイルバージョンを終了