犬も猫も私たち人間と同じように、体の大部分を水分で占めています。
犬の場合は体の約70%、猫の場合は体の60~80%を占める大切な要素です。
では、いったい1日にどれくらいの水分量が必要なのか把握しておきましょう。
1.1日に必要な水分量
1日に必要な水分量は、運動量や気温・食べているフードやおやつでも変わるため一概にはいえません。
ドライフードに含まれる水分量は10%程度ですが、ウエットフードは80%以上の水分が含まれています。
しかし、最低限の目安として、愛犬愛猫の1日の水分量を把握しておきましょう。
正しい食事の選び方を参考にしてください。
成犬が1日に必要な水分量の目安
体重(kg)×0.75乗×132(ml)=1日に必要な水分量(ml)
例、体重5kgの犬の場合
電卓での計算法は
①体重5(kg)×5(kg)×5(kg)=125
②125に√√と2回押すと3.343・・・となる(0.75乗は3/4乗なので体重を3乗し1/4乗にするために平方根をする)
③3.343…×132(ml)=441.368….
④体重が5kgの場合は、1日441mlの水分量が目安となります。
体重別水分量の目安
体重 | 水分量 | 体重 | 水分量 | 体重 | 水分量 |
2kg | 222ml | 8kg | 628ml | 18kg | 1,154ml |
3kg | 301ml | 9kg | 686ml | 20kg | 1,249ml |
4kg | 373ml | 10kg | 742ml | 22kg | 1,341ml |
5kg | 441ml | 12kg | 851ml | 24kg | 1,431ml |
6kg | 506ml | 14kg | 955ml | 26kg | 1,520ml |
7kg | 568ml | 16kg | 1,056ml | 28kg | 1,692ml |
*猫の場合は、犬の半分の水分量です。
気温・運動量などで大きく変わりますので、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
2.水分量の取り過ぎ
- 犬
犬の場合は、多飲多尿はホルモンの異常で起きることが多いです。
糖尿病・副腎皮質機能亢進病・甲状腺機能低下症が代表的なホルモン異常疾患です。
多飲多尿の他に、よく食べ・よく寝るなどの症状があるので、シニア犬の場合は老化と思いがちで、気が付くと病気が進行してしまっている場合があります。
水を多く飲むようになったら、食欲はあっても検査してください。
目安として体重1kgに対して、100mlを超えると注意してください。
- 猫
猫の場合は8歳前後から多飲多尿は病気の兆候の可能性が高いです。
猫は慢性腎臓病が多い動物ですが、症状が出るのが末期近くにならないと現れません。
多飲多尿に注意して、今までよりお水を飲む・尿の量が多いと気がついたら、早急に獣医師に診てもらいましょう。
3.犬が水を飲まない
- 気候
犬は、気温が高いと体温を下げるため水を多く飲みます。
しかし、気温が低いと体温を下げる必要がないため、喉の渇きを感じにくくなり、水分量が減ってしまうことがあります。
- 食事
ウエットタイプの食事や手作り食・トッピングで水分がたっぷりの場合は飲水量が減ったように感じることがあります。
水分量の多すぎる食事によっては、軟便になることもあります。
- 容器
犬が水を飲み散らかす・器を倒すなどの問題で便利な給水器がありますが、給水器の飲み口の高さが合っていない、給水器から飲むのが苦手、行きにくい場所にあるなどの理由で、水を飲む回数が減ることがあります。
- 加齢
シニア犬になると、運動量が減る・気温の変化が感じにくくなり喉の渇きを感じにくいことがあります。
水分量が減ると脱水症状になるため、皮膚の弾力をチェックして水分量が足りているか、こまめにチェックしましょう。
*そのほか、病気の可能性もあります。
4.まとめ
犬猫の1日に必要な水分量の目安として数字を出しましたが、季節やフードの種類によっても飲む水分量は変わります。
愛犬・愛猫の健康状態を知るのに、どのくらいの水分量を摂取しているのかを把握することは大切です。 なるべく水を取りやすい環境を作り、新鮮な水を与えましょう。
“犬猫は1日に必要な水分量ってどれくらい?” への2件の返信