日傘を楽しみたい!紫外線から守るにはどうやって選べばいいの?

日傘とは強いひざしをさえぎるためにさす傘 Parasol(パラソル)

雨の日にさす傘は Umbrella(アンブレア)とは、構造は同じなので混同されますが使用目的が異なります。

日傘は、太陽光など強い日差しや紫外線をさえぎるためのものです。

1.色の効果

日傘は生地や色により遮熱やUV(紫外線)カットなどの効果が違います。

1-1.遮熱

・天然繊維(綿・麻)

 遮熱効果が最も高いのは天然繊維で、色は白が最も高い効果が得られます。

 天然繊維は性が高く、白は断熱効果が高いためです。

黒は蓄熱効果があるため、生地の裏側に熱が浸透しやすく傘下の温度が上昇します。

・化学繊維(ポリエステルorナイロン 黒)は熱中症予防には逆効果になることもあります。

 裏側に熱がたまらないように、あるいは表の熱が裏側に移動しないようにコーティングを施した生地

 a.化学繊維PU(ポリウレタン)シルバーコーティング裏表(表がシルバー裏が黒)

 b.化学繊維フィルムコーティング裏黒

 は遮熱効果があがります。

1-2.紫外線

白は紫外線を透過しやすく、黒は遮断しやすいです。

天然繊維は遮熱には効果的ですが、繊維の目が荒いため紫外線を透過しやすいです

化学繊維は繊維が細かくキメも細いため、紫外線を透過しづらいうえ、1-1.の化学繊維a.bはコーティングを化学繊維表面に塗布するためさらに透過しにくくなります。

2.晴雨兼用傘

2-1.晴雨・雨晴兼用とは

・晴雨兼用とは文字通り、晴れた日は日傘として、雨の日は雨傘として使える傘です。

 基本的には日傘に防水加工したタイプです。

・反対に雨晴兼用傘もあります。晴雨タイプとは反対に雨傘にUVカット加工などを施したものです。

2-2.晴雨兼用傘の雨の耐久性

晴雨兼用傘は、どのくらいの雨に耐えられるのでしょうか。

・ちょっとした雨なら問題はありません。

 土砂降りのような雨だと耐久性において、雨傘に劣ることもあるようです。

・雨傘は通常ポリエステル素材ですが、兼用の場合はポリエステルと綿の混合素材になっているものもあります。

 綿が入っているからといって、極端に防水性が落ちるわけではありません。

・雨傘の方が基本的には大きく、骨組みも雨風に耐えるために丈夫に作られています。

・晴雨兼用傘はタイプによって刺繍が入っているものがあります。

 製造時に針で小さな穴があけられているので、その穴が経年劣化などで広がってくると耐水性は劣ってしまう可能性があります。

3.UVカット

素材に関してはUVカットが高いのはポリエステル素材です。

 ポリエステル素材であれば、特にUVカット加工などしなくても紫外線を遮る効果は高いと考えられます。

・黒色などの濃い色は紫外線を反射せずに吸収するため、傘の裏側が黒色だと路面からの紫外線の照り返しにも対応できます。

4.寿命

日傘にはUVカット素材とUVカット加工が施している2種類があります。

・UVカット素材でできている傘は基本的にはその効果は失われません。

UVカット加工が施してある傘の寿命は2~3年です。

 多くの日傘はUVカット加工が施している傘です。

 UVカット加工の傘は、出来上がった傘の生地にUVカット成分を吹き付けたものです。

 2~3年の効果は丁寧に扱った時の年数で、摩擦でも表面のコーティング剤は取れていきます。

 なるべく丁寧に扱いましょう。

5.UVカットの寿命を延ばす

日傘でも2種類のUVカットがあるのですが、UVカット加工が施してある傘は寿命が2~3年です。

しかし、寿命を延ばすには「UVカットスプレー」を使用すれば、寿命を延ばすことができます。

UVカットスプレーをする前に、優しく汚れを洗い流ししっかり水分を取って吹き付けましょう。

スプレーは定期的に使用することで、UVカットの寿命を長引かせることができます。

6.まとめ

紫外線はお肌の天敵です。

外出時にはUV対策に、日傘を愛用して楽しみたいものです。

日傘の使用目的によって素材を選び、折りたたみ日傘と長傘を使い分けるなどして、日傘を長持ちさせましょう。

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